はち
最近、無気力である夜が多いから、
僕はなかなか話を続けられない。
Yは、それに関して何も言わない。
彼女はいつもそうであるのだ。良いとも悪いとも言わず、ただ、微笑むだけの。
今思えば、僕はあの時、自殺を試みていたのだ。
7歳の子供が、一般的な恵まれた環境を恨むばかりで疲れて、そのまま。
それを止めた彼は、生きたいと思った事こそないが、一応、命の恩人という名も従わすのだろう。
彼の名を、Kとしよう。
容貌がとても綺麗な、7歳のK。
僕達に、友達等は必要なく、それから大事な事は7歳の『無知の知』は異常な力を持っていたという事。
考えてみてほしい。
その平和な街の一角で、夜中に、欠陥品の扱いを受ける子供が、出会った。
もう、何も怖くなかった。
行き場のない恐れを、理解せずとも、受け入れる相手がいる。それだけで、何にでも勝てたはずだった。
疲れた。眠ろう。
もう暫くは、病院に行かずとも、
多めにもらった薬はもつはずだ。