普段は午後に行くが、

僕はどうしても憂鬱になってしまうので、

たった今、医者に会ってきた。

何故、気鬱になるのが午後に酷くなるのか、

自分の事なのに、僕は知らない。

 

彼女に、この文章が在る事を言い、

それから、既にやめたくなっているという意思を伝えた。

彼女はいつも通りに微笑んで、

いつもは使わない様な文法でものを言った。

 

僕がこれを始めた事によって、

無理に何かを変える必要は無いと。

変化は怖いものでしょう?と言われた。

それから、こうも言った。うろ覚えだが。

 

今まで私は、貴方に落ち着き方を教えたけど、

言葉を使って、

貴方はどこまでも堕ちなさい。

手が届くぎりぎりの所で、私は引き上げるから。

貴方はそこまで行っても、元に戻る為の理性だけを考えていればいい。

 

言葉は、美しいから。大丈夫。

 

僕がこうなっているのに、

答えを教えてはくれない様だった。

いち

先ず、僕があの忌まわしい教師に

生まれてはじめて保健室に連れていかれた理由を。

それがなければ、こうはならなかった。

逆に、どうして今までうまくやっていたのに、

今更ぼろが出たのかを知りたい。

 

気が緩んだのか。

何か、他人に揺らがされたか。

後者な気がするが、それは気が向いてから考える。

 

問題の日、誰か怪我をしたのか、

学校の敷地内に、救急車がとまっていた。

息を止めて、直接見なければ、

隣で話していたクラスメートの話に、不自然にならないように、笑って相槌程度はうてた。

でも、目の前でいきなりサイレンを鳴らされたら、

身体の力は抜けるし、眩暈に加え、

過呼吸になる。

 

もちろん、全員がこうじゃないと知ってはいたが、

だからといって、過剰な反応も辛かったりするのだ。

 

この時、何故しくじったのか。

 

医者曰く、これを最初に考えろと。

もしかしたら、彼女は医者ではないかもしれないが、

病院にいて、且つ白衣を着てるなら、

面倒だからそう捉えさせてもらう。

成り行きから。

誰に言うつもりでも無いが、書いてみる事にした。

医者が、言ったから。

僕は、言葉や文字が好きだから。

つまりこれは、ただの手段に過ぎない。

好きなものを、意味を持たない道具として使う。

 

いつまで続くのか、検討はつけない事にした。

終わった要因となるそれが、良くも悪くも、

僕自身に、少なからず影響するだろうから。

 

ひとつずつ、整理する為に。

それから、何か、自分以外の何かを、

恨み残してはいやしないか確認する為に。